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平塚市民病院における後期研修について

 

川村 允力(卒後3年目)

 

 平塚は東海道線で横浜駅から35分、平塚市民病院は平塚駅からバスで15分の立地です。当院は病床数410床で、平塚・湘南地区の地域中核病院としての役割を担っています。平成28年5月には新棟がオープンとなり、明るくきれいな病棟で心機一転、診療を行っております。またそれに伴い、今後内視鏡室も一新される予定です。

 消化器内科医は現在8名、うち後期研修医4名(卒後5年目1名、4年目2名、3年目1名)の体制で診療にあたっています。

 基本的に主治医制ですが、3年目のはじめのうちは、上級医の先生とペアになって診療にあたっているため、わからないことはその都度相談しながら、またフォローを受けながら日々の診療をすすめています。また3年目の4月のうちから、難易度が低ければ、担当症例に関しては、GFでの止血処置も行わせて頂きました。これは、他施設に比べかなり早い時期での経験だと思います。

 なぜこのようなことが可能かというと、指導体制はもちろんですが、当院は二次救急病院のため消化器内科的な処置を必要とする症例が数多く集まります。これは、若手にとっては豊富な経験・手技を積む良い土壌になっていると思います。実際に、卒後4年目、5年目の先生だけで緊急ERCPを完遂されることも多々あります。

 夜間・休日の緊急内視鏡に関しては、内視鏡oncall医が対応にあたります。そして、処置が必要となればその日の当番にあたっている後期研修医が招集されます。逆にoffの日はしっかり休むことができます。

 また、当院の後期研修の特徴の一つがIVRを経験できるという点だと思います。施設によっては、放射線科医のみでTACEなどのIVRを行うところもありますが、当院ではともに治療に携わるため、放射線科の先生から直接指導を受け、実際に手技を経験できます。

平塚市民病院の医局は慶応、東海大出身の先生が中心となっていますが、雰囲気はよく不自由を感じたことはありません。消化器内科に関しては、若手は皆、肝胆膵消化器病学の医局員です。忙しい日々ですが、若手が主体となって、またactiveに診療を行っています。消化器内科医の駆け出し3年間として、非常に充実した鍛え上げられる研修になるのではないかと思います。興味を持たれた方、ぜひ見学をお待ちしております。

 

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